十二月六日

 十二月になりました。外へ出かけると、ジングルベルが聞こえます。クリスマスツリーやイルミネーションも目にします。それらを見ても、やっと悲しくなくなりました。そういうことは慣れてくるものですね。
 きのう、あなたの携帯電話を解約してきました。なんとなく置いていたのですが、もうそろそろと思ってそうしたのです。もちろんデータや画像はパソコンに移してあります。待ち受け画面にあるマンガ的にあなたを描いたイラストも、もちろん保存してあります。可愛いですね。あなたはとっても気に入っていましたね。あれはどのデザイナーさんに作ってもらったのでしょう。お礼を言いたいと思っているのですが。
 それから、きょう、警察に電話しました。十一月半ば、免許証更新の通知があなたに来ていたのです。何を見ても胸が痛みます。もう居ない人あてに来る郵便物は哀しいですね。警察の係りの人は、「免許証はどうされますか」と訊かれ、「できれば置いておきたいです」と答えました。すると、更新しなければ免許が切れるだけなので、何の手続きも必要ないという答でした。念のため、カラーコピーをとっておいたのですが、現物を提出しなくてよくなりました。私の免許証とともに持ち歩きます。一緒に運転してください。荒っぽいけれど、あなたの運転のうまさを私はとても尊敬していたのですよ。知っていましたか。
 久しぶりに食料品の買い出しに出かけました。スーパーでの買物は、とてもつらいものでしたが、やっと慣れてきました。いい方法を考えついたのです。私ひとりの食糧を買っていると悲しくなるから、H(次女)に何か作って送ろうと考えながら買物をするのです。すると明るい気持になり、カートのカゴは、みるみる一杯になってゆくのです。きょうは小アジも出ていたので、じいじいたちに五パックも買いました。あれやこれやで一万円ほども食べ物を買って帰ってきました。ひとりなのにね。いつも行くスーパーは改装して新しくなりました。営業時間も午後10時までになったので、近頃は夜に行きます。やっと涙は買物中にはこぼれてこなくなりました。
 私は猫やあなたと喋り、元気に過せる日もあります。猫たちは、ずいぶん私をなぐさめてくれます。
 けやきの葉は全部落ちました。ピーマンは元気です。ナスはまだ抜くことができません。山々が染まってきれいですよ。

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